『猫のお告げは樹の下で』について
- god166666
- 10月24日
- 読了時間: 2分

あらすじと構成
舞台は、悩める人だけがたどり着ける不思議な神社。そこに現れるのが、お尻に星の模様がある猫「ミクジ」。彼は訪れた人にタラヨウの葉に書かれた“お告げ”を授けるんです。
登場するのは、こんな人たち:
失恋から立ち直れない美容師見習い・ミハル(「ニシムキ」)
娘との距離に悩む父・耕介(「チケット」)
就活に迷う大学生・慎(「ポイント」)
生きがいを探す元店主・哲(「タネマキ」)
転校したばかりの小学生・和也(「マンナカ」)
夢を諦めかけた主婦・千咲(「スペース」)
人生の岐路に立つ占い師・笑子(「タマタマ」)
それぞれの章が独立しながらも、少しずつ繋がっていく構成で、読んでいくうちに「世界って、やさしくできてるかも」と思えるようになるんですよ。
物語の魅力
答えではなく“ヒント”をくれる猫のお告げ 直接的な解決ではなく、登場人物が自分自身で気づきを得ていく過程が丁寧に描かれている。
日常に寄り添うファンタジー ほんの少しの不思議と、たくさんの共感。現実の延長線にあるような優しい物語たち。
読後感のあたたかさ ふわっと心が軽くなって、「自分ももう少し前に進めるかも」と思えるような読書体験になりますよ。
この本は、“誰かにそっと背中を押してもらいたい”ときにぴったり。皆様なら、どんな「お告げ」が今の自分に響くと思いますか?秋の静けさの中で読むと、ミクジの声が聞こえてくるかもしれないですね。

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